ゲームきっかけの不眠症&不登校が漢方で改善【10代男性】

ゲームきっかけの不眠症&不登校が漢方で改善【10代男性】

お悩みの内容(主訴)

お母様と来店(以後、カウンセリング対応はお母様が中心)
春先になってから、朝の起床が困難でベッドから出られない。起床しても、「体調が悪い」ということが多くなっているため、体調を考慮して学校を休ませている。そのため現在は不登校の状況である。春は自律神経が乱れると聞いたこともあるため、息子が自律神経失調症になっているのではないかと思う。漢方で息子の自律神経を整えてほしい。

(以下、息子さんとカウンセリング内容)
新作ゲームが発売されてから、深夜まで友達とインターネットを使ってゲームすることが増えた。ゲームを終了するタイミングが難しく、気が付けば深夜2時を過ぎる事もあった。ゲームが終わってからも友達とのLINEのやり取りやSNSに上がっている攻略法などを観ていた。何時に寝ているかは把握していないが、多分3時くらいに寝落ちしていたと思う。7時に親に起こされても頭痛や疲労感が強く、体調が悪かった。イライラも強く、食欲はあったりなかったりの状態であったので、母親にその状況を伝えると「それは自律神経失調症だから、無理しないほうが良い」と言われたので学校を休むことが増えた。親が仕事に出かけた後、9時くらいから就寝し、夕方に起きる生活がいつの間にか定着してしまい、学校に行けない日が続いている。


主訴以外の症状

・イライラ ・気分が良くない ・不安感

その他は特に不調を感じない
※本人は自分は健康だと思っていた


改善案

今回のケースは就寝時間・起床時間の乱れからくる概日リズムの失調と考えました。漢方には子午流注(しごるちゅう)と呼ばれる、内臓の体内時計があると考えられます。それぞれの時間で活発に働く内臓が異なると考えられ、特に23時~3時は肝胆の時間とされています。肝胆は胆汁や成長ホルモンの分泌、血の解毒と産生が行われているため、この時間に十分な睡眠がとれていないと疲労感や鬱、イライラが強く出るようになります。今回のご相談者以外にも「7時間眠れているから健康」と思われる方も多いですが、「何時に寝ているか?」もとても重要な事です。

今回のケースは就寝前に寝つきを良くする漢方薬を、起床時に気を動かす漢方薬を服用して1日のリズムを戻すことを考えました。ゲームをやりたい年頃なのは分かるのですが、22時30分にはベッドに入る事・どうしてもゲームがしたいときは早起きしてする事を約束してもらいました。

また、今回のケースに限らず、学生の不登校や不眠の漢方相談を受けていると、親が子供の就寝時間・夜の過ごし方を把握していないケースが度々みられます。親御さんもお子さんと就寝時間や夜の過ごし方を確認しましょう。


経過・予後

漢方服用後2週間、起きる時間は守れるようになったが、まだ寝つきが良くない。起きても漢方を飲むと頭が冴えてくる感じがするので、助かっている。学校にも行く日が増えてきた(親がとにかく行きなさい!というようになった)。

漢方服用後4週間、就寝時間・起床時間が安定し学校に行けるようになった。寝る前の漢方は飲まなくても大丈夫になったので、夜の漢方薬は休薬した。朝の漢方薬は飲みやすく、元気が出るので継続して服用したいと思う。
※お母様も朝の疲れが強いとのことで、お子さんと同じ漢方薬を開始。お母様も朝元気が出るようになった&浮腫みが改善されたと喜んでくださいました。

現在、朝の漢方薬だけを継続中。イライラすることも鬱っぽい表情も今はなくなっている。

タカオ先生のコメント

新作ゲームや友達とのSNSなど、夜更かしを誘発することは多々あります。特に学生は自分の生活リズムをコントロールすることが上手くいかず、生活習慣が乱れてしまう事あります。親御さんはお子さんが何時に寝ているのかをしっかりと把握することがとても大切です。またゲームやSNSなど夜更かしを誘発するものは時間を決める・寝室にもっていかないなどのルールも決めましょう。今回は漢方を用いて概日リズムを取り戻せた良い例と考えられます。

タカオ先生のコメント

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