仕事と睡眠ー仕事ができる人は寝ているー

仕事と睡眠ー仕事ができる人は寝ているー

皆さんは仕事を意欲的に取り組んでいますか?もしかしたら「なんか怠いし…」「集中力が持たないし…「新し事を覚えるのが苦手だなぁ…」なんて事にはなっていませんか?

「仕事なんてそんなものだよ…」「歳をとればみんなそうなるよ…」そんな声が聞こえてきそうですね。しかし、周りを見渡すと「高い集中力で元気よく仕事をして、成果も出せていて、周りからの評価も高い人」がいるはずです。そんな人を見ると、「あいつはできる人だから…」「才能があるから…」と言いたくなるかもしれませんが、もしその人とあなたの差が「たった2時間の睡眠の差」だったとしたら…どう思いますか?

睡眠時間と集中力の関係性を知る興味深い実験があります。
それは被験者を、

  1. ①3日間一睡もしないグループ
  2. ②毎晩4時間の睡眠をしたグループ
  3. ③毎晩6時間の睡眠をしたグループ
  4. ④毎晩8時間の睡眠をしたグループ

に分けて、目の前のボタンが光ったら一定時間内に対応するボタンを押すという実験です。
反応の正確性や反応時間を測定して、それらのグループの差を検証しました。
結果は、

  1. ①壊滅的な結果
  2. ②6日間4時間睡眠を続けると徹夜と同程度の結果になった
  3. ③10日間6時間睡眠を続けると徹夜と同程度の結果になった
  4. ④完璧な結果となった

というものです。
興味深いのは③の結果で「慢性的に睡眠時間が6時間」と言う人はおそらくかなり多いということです。つまり、慢性的に6時間睡眠の人の集中力は徹夜をした日と同程度であるため、8時間寝ている人とは明らかに仕事に取組む集中力や思考力に差が出てきてしまうのです。

今もし、あなたが集中力や意欲、体力の低下、記憶力の低下を感じているなら、まずは睡眠をしっかりと取れているのかどうか確認しましょう。

夜はリラックスの時間だけど…

夜の時間は「好きな事をするリラックスタイム」と言う人も多いかもしれません。しかし、睡眠時間を削るほどのリラックスタイムは結果的に翌日の「ストレスタイム」につながっているかもしれません。特に寝る直前までゲームや刺激的な映像を観ていると脳が興奮状態になって睡眠の質も悪くなってしまいます。夜のリラックスタイムは大切ですが、最高のリラックスタイムは「睡眠」であることを忘れないでくださいね。

睡眠の質を高めるために漢方を

漢方において夜の時間は陰陽学的に「陰」の時間と考えています。陰には暗い・静止・下降・内向・夜・月などの特徴があります。夜更かしをして明るい環境や刺激的なゲームや映像を観る事は「陰」とは逆の「陽」にあたるため、質の良い陰の時間を過ごしているとは言えず、これが陰陽の乱れ、つまり自律神経の乱れにつながる事もあります。そういう意味でも就寝前は陰を増やし、陽を抑える漢方薬がとてもお勧めです。
生活から体調を整えるのが理想的ですがどうしても忙しい場面や受験勉強などがある場合には漢方薬で睡眠の質を高める事もお勧めです。
ぜひお試しください。

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